いままさに、専門看護師の資格を取ろうと考えている方もいるかもしれません。日本看護協会が認定する資格であり、2014年現在11の分野においてその専門性を活かした仕事をしている方がそれぞれの病院で活躍されています。大学卒業程度の単位と、実務経験が求められるため、在学中に取得することは出来ません。キャリアを積む必要があるため、より厳しい条件での資格取得となり、取得後も5年単位で研修を受け、クリアした後に更新となります。一定の診療科に長く勤めるためにも、より実用的で必要とされる資格なのではないでしょうか。
11もの分野に分かれている分、それだけ専門知識を得ている正看護師が病院で求められているということになります。病院の概要にも専門看護師が在籍しているのかどうかを明確にしなければならないという取りきめがありますし、各診療科に配置されていることで、患者家族の心の負担も軽減されることに繋がります。実際に家族支援を目的とした資格もあるため、その場合は相談窓口など、病院が開設するサービスに携わることになり、活躍の場が診療だけではなくなる可能性も出て来ます。どの専門を取得するかは個人差ですので、自分が求める診療科に応じた資格を取得することになります。
職種として、准看護師、正看護師、専門看護師、認定看護師とあるわけですが、病院には他にも医師や技師など様々な立場の方が在籍しています。トータルバランスを踏まえ、どのような人材配置をするかは病院の采配になるため、有資格者のほとんどは個人病院よりも大きな総合病院に集中していると言えます。資格が活かせる職場というものが限られる傾向にあり、やはり入院施設の整った病院が主な職場として考えられるため、大学卒業後の就職時に病院の規模を知っておく必要があります。資格を持った看護師の求人については、おそらく非公開求人であると予想されます。また彼女が専門看護師を目指して転職を考えているならば、冷静さと慎重さを保つよう配慮してあげましょう。
働きながら資格取得を目指すことになるため、時間の使い方、体の休め方など、考えなければならないことがたくさん出て来ます。それでも、資格を取得する方は増えて来ており、キャリアアップにも繋がるため、正看護師自身が積極的に取り組む案件になりつつあります。やりがいを強く求められる職種であることも含め、専門的な知識を余すことなく活かせる職場において、有資格者という立場がより仕事に有利に繋がるという判断がそうさせているのではないでしょうか。自己満足では終わらない資格というものは、前向きに取得について検討されるものなのです。