常勤ではなく、パートとして働く看護師も多いですね。自分の体調や家族の都合、1度退職した病院への復職など、色々な条件が重なって常勤ではない働き方を選んだことになります。個人の働きやすさ、病院が求める人材に適っている状況なのであれば、パートという働き方を選ぶ看護師がいても不思議ではありません。取得した資格を活かし、休職状態を長引かせているよりは、看護の現場に戻り、短時間でも活き活きと働けるのなら問題ありませんね。今後パートとして復職を考えている方にも、常勤の看護師とのバランスがよい病院で勤務出来れば何よりなのではないでしょうか。

平成20年度の資料では
看護師 16.9%
准看護師 24.8%

平成18年度の資料では
看護師 14.9%
准看護師 22.2%
※出典 厚生労働省 看護師等の「雇用の質」の向上に関する省内プロジェクトチーム報告書より

資料では、雇用形態の希望として最も多いのが「パート・アルバイト」であるということが明記されている。
次点が「正社員」で雇用形態の希望に大きな差があることも伺える。

パート・アルバイト 世代別資料
25歳未満 1.4%
25~29歳 5.1%
30~40歳 10.0%
40~44歳 18.5%
※出典 看護職員就業状況実態調査結果 資料2より

上記の資料では、年代が上がるほど、パート・アルバイト希望の看護師が増えていることがわかります。看護師としてどう働くか、子育てや介護、自分自身の体調や家族との関係の中で、どのように勤務することがベストなのか、考え抜いた結果、パートという働き方に繋がっているように考えられます。パートであっても夜勤に従事している看護師もおり、全員が日勤のみを希望しているわけではないことも出典の資料から伺い知ることが出来ます。今後もパートとして勤務を希望する看護師の数は増えていくことになるとしても、常勤の看護師とのバランスを大切にシフトを組み、円滑に医師や常勤の看護師、何よりも患者とコミュニケーションが取れる状況を作ることが出来れば、現場での混乱などは起こらないものだと考えられます。

働きたくても、パート以外の働き方が出来ない状況の場合は、その状況が改善されるまではパートとして看護師の資格を活かして勤務するという方法でいいのではないでしょうか。キャリアを積みたい意識がある方は厳しいと感じる状況かもしれませんが、いつ好転するとも限りません。子育てが落ち着いた、介護が落ち着いた、常勤に戻るために家族の理解を得た時は、またその勤務形態に対応してくれる病院や医療施設への転職などを踏まえ、求人を探すこともなるかもしれません。パートで勤めていた病院にそのまま常勤として勤務が出来るのであれば、それに越したことはありません。常勤の看護師を求めている病院は多く、求人は常時ある状態です。活躍の場が色々な場所に広がっていると考えれば、パート勤務から常勤へ戻れるタイミングを楽しみにしながら子育てや介護を乗り切るというのが現状なんですね。