子育てをしながら看護師が常勤として働くのは難しいのかもしれません。24時間の院内保育、または託児所が整備されていて、確実に利用出来る時短勤務が認められているなど、病院側の配慮がない場合は尚更勤務が難しくなります。看護師もひとりの父、母ですので、子どもとの時間を大切に考えるのは当然の権利です。そこでパートという働き方を選べるのであれば、無理なく家庭と仕事の両立が出来るのではないでしょうか。産休から復職などを考える際に、働き方の選択肢として選びやすい状況が作られていることが理想と言えるのではないでしょうか。
パート・アルバイト 世代別資料
25歳未満 1.4%
25~29歳 5.1%
30~40歳 10.0%
40~44歳 18.5%
子どもの別のパート・アルバイトの割合(末子の年齢)
0歳~3歳 13.2%
4歳~6歳 25.1%
7歳~12歳 22.4%
13歳~15歳 18.4%
16歳~18歳 12.7%
19歳以上 13.2%
※出典 看護職員就業状況実態調査結果 資料2より
世代別に見ると、意外と0歳~3歳の子どもを抱える看護師の数が少ないが、育児休暇中の看護師が多いのかもしれません。実際に保育園に入った頃からの年齢にパート・アルバイトを希望する看護師が増えるという傾向が伺える資料なのではないでしょうか。こうしてみると、子どもを預けるところがきちんと整備されていれば、看護師として子育てをしながら前向きに復職を考えている看護師の多さが目立ち、結婚、出産後もきちんと看護師としての仕事を続けようと考えている方が多いことがわかります。
まだまだ、24時間の院内保育や託児所を完備している病院は多くありませんが、総合病院など規模の大きな病院では整備が進んでいます。結婚や出産は、女性が多い看護師の人生において避けては通れないものですので、人材の安定した確保のためにも今後の大きな課題として提起が続いて行くものと考えられます。ただ、パートという働き方が今後も残り、働く選択肢はひとつでも多い方が、現場もスムーズに動くということを働いている看護師の側が病院へ伝えていく必要もあるのではないでしょうか。看護師として、父、母として仕事、家庭との両立は難しい問題ではなくなることを期待したいですね。